2020年4月に入り、新年度を迎えていますが、結婚式を控えている新郎・新婦にとっては、とても苦しい日々を迎えていることと思います。
状況としては、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、3月に成立した「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく「緊急事態宣言」の発令が現実味を帯びてきました。
もし「緊急事態宣言」が出され、都道府県知事より何かしらの「要請」がなされた場合は、結婚式そのものの開催が事実上不可能になる危険性も、もうすぐそこまで来ているのが現状です。
地域や結婚式規模等によっての部分もあり、一概にどうするべき、とは言えませんが、すでに2月~5月に予定されていた結婚式を延期したおふたりが多いことは残念ながら事実です。
そんな時に、延期の旨をゲストに、何で、どう伝えれば良いのか、迷う方も多いと思います。
また、そろそろ招待状を出す時期だけれど、今の状況をふまえ、何か一言入れるべきか、と迷っている方、
さらに、決行すると決めたけれど、ゲストに何か連絡すべきか、と迷っている方など、
この未曾有の事態に、それぞれの立場での迷いが蔓延しているように感じますので、対応の一例を紹介したいと思います。
目次
招待状発送済で延期をする場合
連絡
招待状発送は、結婚式の約2カ月前に行うことが一般的であり、これが済んでいる、ということは、直近での延期の決断ということを意味します。
よって、ゲストには、まず電話・メール・LINE等で連絡の後、ハガキ・もしくは封書を送付することをオススメします。
文例① 新たな日程が決定している場合
拝啓 〇〇の候 皆さまには益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
このたび 私たちの結婚式に際しましては ご祝福をいただき
ご臨席のお返事を賜り 誠にありがとうございました
この度 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け
〇年〇月〇日に予定しておりました結婚式を延期させていただくことと致しました
ご多用中ご予定をいただいておりましたにもかかわらず
大変心苦しく存じますが
何卒ご寛容賜りますようお願い申し上げます
予定では 〇月〇日に結婚式を行いたいと考えております
改めて日時が決まりましたら ご案内をさせていただきますので
その折にはご臨席賜りますようお願い申し上げます
皆様におかれましては 時節柄 ご自愛のほどお祈り申し上げます
略儀ではございますが 取り急ぎ結婚式の延期のお詫びまで申し上げます
謹白
〇年〇月〇日
〇〇(新郎名)・〇〇(新婦名)
文例② 新たな日程が決定+交通費等の記載ありの場合
拝啓 〇〇の候 皆さまには益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
このたび 私たちの結婚式に際しましては ご祝福をいただき
ご臨席のお返事を賜り 誠にありがとうございました
この度 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け
〇年〇月〇日に予定しておりました結婚式を延期させていただくことと致しました
ご多用中ご予定をいただいておりましたにもかかわらず
大変心苦しく存じますが
何卒ご寛容賜りますようお願い申し上げます
予定では 〇月〇日に結婚式を行いたいと考えております
改めて日時が決まりましたら ご案内をさせていただきますので
その折にはご臨席賜りますようお願い申し上げます
また 今回の延期に際し交通機関等キャンセル費用が発生した場合は
私どもにて負担させていただきますので
遠慮なくお申し出ください
皆様におかれましては 時節柄 ご自愛のほどお祈り申し上げます
略儀ではございますが 取り急ぎ結婚式の延期のお詫びまで申し上げます
謹白
〇年〇月〇日
〇〇(新郎名)・〇〇(新婦名)
招待状をこれから発送する場合
連絡
招待状をこれから出そうとしているおふたりは、約2カ月後、おそらく2020年6月以降に結婚式の予定かと思います。
少しづつ状況は良くなっていることを願うばかりですが、今の段階では状況は分からず、招待状を出すことも迷っている方も多いのではないでしょうか。
もし、招待状を出す(決行予定)という場合、付箋に一言追記することをオススメします。
文例①
現在 新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されており
結婚式のご参加に関しても ご心配おかけしていることと存じます
開催式場では出来る限りの対策を講じておりますが
皆様の安心と安全を第一に考えておりますので
無理のないご判断でご出席のお知らせをいただければ幸いです
文例②
現在 新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されており
結婚式のご参加に関しても ご心配おかけしていることと存じます
開催式場では出来る限りの対策を講じており
ゲストの皆様におかれましてもマスク着用でのご参加でも結構でございます
また今後の状況により都度適切な対応をさせていただくことを考えております
その他ご不安な点等ございましたらお気軽にご連絡くださいませ
招待状発送済で決行する場合
連絡
招待状も発送し、返信ハガキも来ている、そして結婚式を決行する予定でいるおふたりでも、メール・LINE、お手紙などで今一度ゲストへ連絡することをオススメします。
今のこの状況下において、結婚式に招待されているゲストは、やるのかな?やらないのかな?と多少なりとも気にしているはずです。
予定通り結婚式を行う場合でも、その意思表示や、式場でどんな対策をしているのかを事前にお伝えしたり、
新型コロナウイルスについて気にしている方にも「ご欠席される方はご遠慮なくお申し出ください」など、欠席に対しても配慮する対応は必要です。
文例
このたび 私たちの結婚式に際しましては ご祝福をいただき
ご臨席のお返事を賜り 誠にありがとうございました
新型コロナウィルスの感染拡大をうけ 皆さまにはさまざまご心配されていることと存じます
開催式場では出来る限りの対策を講じており 私たちは予定通り挙行致しますが
皆さまにおかれましては どうぞご無理のないご判断で
お手数ながら改めてご出欠お知らせ下されば幸いです
どうぞ宜しくお願い申し上げます
まとめ
開催すべきかどうか、はここでは書くことはできませんでしたが、
おふたりがいずれかの判断をした時のお役に立てればとおいう願いを込めて書きました。
いつ終わるともしれない[コロナ時代]。
おそらく新型コロナウイルスは、[嵐]のように過ぎ去ることはなく、[時代]となることは間違いないでしょう。
だから、現在も結婚式の準備を進めているおふたりも、準備は進めつつも、おふたりの大切な日になっても結婚式を行える状況ではないかもしれない、という考えをどこかで持っていなければならない時代なのかもしれません。
それでも1日でも早く幸せな日常や結婚式が行えることを切に願うばかりです。