結婚式場の見学に行ってもらった見積もり。
本当にこの金額でやれる!と思う方は少なくて、
多くの方が「ここからどれくらい値上がりするのかな」「抜けてるものないかな」など不安の中準備を進めている現状があります。
結婚式は、多くの人にとって一生に一度。
初めて見る見積もりは、高額で、聞いたことのない言葉で溢れていて、初めて結婚式という買い物をするおふたりに「真実」を見極めるのはとても大変です。
でもちょっとでも、結婚式の見積もりって、こうやって見るんだ!
これ、知っててよかった!と思うことを、ここにまとめておきたいと思います。
目次
“初期見積もり”があてにならない理由
初めて式場見学へ行くと、「初期見積もり」を出してもらえます。
これを見て、びっくりする方も、想定内だな、と感じる方もいると思いますが、
初期見積もりは「あてにならない」と思っていたほうが良いです。
え!?と思う方もいるかもしれません。
ここには2つの理由があります。
①式場側が意図的に安く見せている。
→安くて怒るお客様はいません。少しでも安く見せて、そこで決めてもらえる可能性を高めるために安く見せているという理由です。
②最終金額は、本当に誰にも分からない。
→例えば「家」を購入する時、金額を提示されて契約する時には、家の詳細が決まっています。(〇平米の土地で、間取りはこんなで、といったことですね)
でも結婚式は、契約する時に、結婚式の何も決まっていないのです。
もし、契約いただくときに、丁寧に丁寧におふたりの希望をヒヤリングして、それを見積もりに反映しても、本番を迎える1年後にはその希望は変わっているかもしれません。
だから金額は本当に分からないものなのです。
だから、初期見積もりはとても曖昧で、結婚式は難しい買い物だということがお分かりいただけたと思います。
「初期見積もり」の正しい読み方
それでも、式場からもらった見積もりを元に、大体の予算は把握しなければなりませんよね。
まず、結婚式の見積もりに入っているものは、大きく分類すると2つに分けられます。
「お客様をもてなすためのもの」と「自分たちのために必要なもの」です。
これをもとに、下記アイテムがそもそも見積書に入っているか、入っていた場合でも注意ポイント・値上がりポイントがあるか、その答えが↓です。
お客様をもてなすためのもの
▶お料理
✓式場で提供している最低金額のコースで入っていませんか?コーヒーは含まれていますか?
✓子供料理は入っていますか?
▶飲み物
✓フリードリンクのアイテムは充実していますか?食前酒や乾杯酒も入っていますか?
▶ケーキ
✓皆様に振舞うタイプのフレッシュケーキですか?入刀するためのイミテーションケーキですか?
▶引出物・引菓子・縁起物・プチギフト
✓全部項目として入っていますか?
✓引出物は全員3,000円、全体の8割の数で入れられていませんか?(ご上司、ご親戚は5,000円ほどが相場です)
▶ペーパーアイテム
✓招待状・筆耕料・切手(郵送用と返信ハガキ用)・席次表・席札・メニューが入っていますか?
✓見積もりの金額では2~3種類からしか選べないということはありませんか?
▶会場装飾
✓お花(メインテーブル装花、ゲストテーブル装花、ケーキ装花等)は、最低価格で入っていませんか?
✓テーブルクロス・椅子カバー・ナプキンは入っていますか?
自分たちのために必要なもの
▶衣裳
✓最低価格で入っていませんか?その価格で選べる幅はありますか?
✓小物は入っていますか?(新婦ならアクセサリー・手袋・ベール・靴・インナーなど、新郎ならシャツ・チーフ・くつ、また和装小物など)
▶美容
✓リハーサルの費用も入っていますか?
✓和装でかつらが希望の場合も、洋髪ヘアセットで入ってしまっていませんか?
✓エステ・ネイル・シェービングなども予算として入っていますか?
▶ブーケ
✓最低価格で入っていませんか?
✓お色直し用ブーケの費用は入っていますか?
▶記録(スタジオ写真・スナップ写真・DVD撮影)
✓スタジオ写真(親御様用の焼き増しや、台紙が含まれていますか?)
✓スナップ写真はデータだけですか?何枚撮影してくれますか?
✓DVD撮影は、挙式~披露宴お開きまで通しで撮影してくれますか?
▶演出関係
✓スクリーン・プロジェクターは入っていますか?
✓プロフィールDVD(生い立ちムービー)・エンドロール等製作費は?
その他
▶会場費(披露宴会場費・控室料・新郎新婦控室)
▶挙式費用(チャペル使用料・チャペル内装花・奏者・牧師・式次第等含まれていますか?)
▶介添
▶宿泊代・御車代・御礼
絶対知っておくべき見積り注意ポイント①サービス料
サービス料って何?
「サービス料」とは一般的に、お客様に気持ちよく過ごしていただけるようサポートするスタッフの人件費を指します。
レストランやホテルを利用した時に加算された経験がある方もいると思いますが、
サービス料については明確なルールが存在せず、パーセンテージや対象となるものが式場ごとに違うので注意が必要です。
例えば、最もよくあるパターンが、
【料理・飲物・室料に対して10%のサービス料がかかる】というものです。
それ以外に、【サービス料が12%~15%】の式場もあります。
また、サービス料は10%ですが、
【料理・飲物・室料に対してだけでなく、装花・司会・音響・DVD作成費もサービス料の対象】
という式場もあります。
さらに、驚くべきことに、【見積もり全体に対して10%】という式場も!!!
サービス料によってこんなに費用が変わる!
サービス料によってどれくらい費用が変わるか計算してみたいと思います。
例えば、
✓料理・飲物・室料の総額が140万
✓結婚式総額が300万
だったとします。
パターン1:料理・飲物・室料に対して10%の場合、【サービス料は14万】
パターン2:料理・飲物・室料に対して13%の場合、【サービス料は18万2,000円】
パターン3:見積もり全体に対して10%の場合、【サービス料は30万】
と倍以上変わってくるんです。
初期見積もりで、どの項目に何%のサービス料がかかっているのか、分かりにくい見せ方をしている式場が多いことは残念ながら事実です。
でも、それによって最終金額に何十万の違いが出ることもありますので、しっかりチェックしたほうが良いです!
絶対知っておくべき見積り注意ポイント②持込料
持込料って何?
結婚式場やホテルには、提携の衣裳や美容、写真屋さんや引出物ショップがあることがほとんどで(もしくは内製化され、自社で運営している式場も)、
基本的には、決定した式場に紐づく提携企業の商品を発注するよう勧められます。
それ以外のものを希望する場合
✓持込NG
✓持込料を負担してください
どちらかの対応である式場がほとんどです。
持込料っていくら?
今回ご紹介する金額は、首都圏エリアの平均です。
持込料はホテル、ゲストハウスによっても金額の相場に違いがあり、全体的にホテルのほうがお安めです。
というのも、ゲストハウスは、アイテムを自社で内製化しているところが多いため、ホテルより持込NGというアイテムも多く、意外に自由が利かないというのが現状です。
衣裳
新婦衣裳:30,000円~50,000円
新郎衣裳:20,000円~50,000円
*自前の振袖は無料、というところもあります。
引出物関係
・引出物:300~500円/1点
・引菓子:200~500円/1点
フォトグラファー・ビデオグラファー
1人30,000円~50,000円。
*ただし、挙式は撮影不可、披露宴はOKというところも多いです。
*ゲストハウスの場合は、ほとんどの式場が持込自体NGです。
見積り×持込料の落とし穴
ゲストハウスでは、「持込料無料」という嬉しい式場も実はいくつかあるのですが、
プランによっては衣裳があらかじめパッケージに含まれていて、持込をしてもパッケージ料金は減額できなかったり、
もしくはパッケージのないプランでも、衣裳を持ち込むと、美容や装花の割引が出来なくなる、と
見積もりの注意書きにかかれていたりします。
また持込料負担で持込OKのところでも、
衣裳・引出物・引菓子いづれか1つでも持込をしたら、全特典が無効、と記載のある式場もありました。
まとめ
初期見積もりの読み方から、サービス料、持込料など今日は結婚式費用のアレコレをお伝えしましたが、
こういった情報は、有名ウエディング雑誌などでは紹介されていない場合も多いんです。
雑誌は、式場から広告費をもらって成り立っているので、式場のグレーな部分は記事にされないことも多く、
新郎新婦に正確な情報が届きずらいのが現状です。
分からない部分は納得できるまで、式場プランナーに相談したり、
身近なところに、先輩花嫁がいれば聞いてみても安心ですよ。
時には、式場と「広告費」で結びついていない相談所で相談することもオススメです。