日を追うごとに深刻化を増しているかのように感じる、コロナウィルス。
結婚式においても、
政府から2月26日に出された大規模なスポーツや文化イベントの中止・延期、または規模を縮小する要請や、
全国の小中高校への臨時休校の要請、相次ぐアミューズメント施設の臨時休業を受け、
多くの新郎・新婦の間で、中止か、延期か、決行か、迷いが生じ、SNS上でもかなりの数の投稿が見られるようになりました。
そういった投稿の数が増えるたびに、そして、このブログを読んでいる方の数が増える様を見るたびに、
困っている新郎・新婦、その関係者の数が増えているのだと思うと、いたたまれない気持ちでいっぱいです。
先日、結婚式を決行することで考えられるリスク、結婚式をキャンセルすることで考えられるリスクは1つ前の記事で紹介し、
▶▶新型コロナウイルスによる結婚式の中止について【行うリスクとキャンセル...◀◀
沢山に方に読んでいただきましたので、
今日は最新の、政府、式場、新郎・新婦、列席者の方の動きについて書きたいと思います。
少しでも、参考になりますように。
政府の動き
難しい用語も飛び交い、1つ1つをきちんと理解することは大変ですがが、
政府の見解や発表によって、式場も列席者も気持ちの変化や対応の切り替えを余儀なくされている現状を考えると、
少しでも正確に把握しておくことが大切です。
これまで、2月26日、安倍総理大臣が「今後2週間、スポーツ・文化、イベントの中止、延期、規模縮小」を要請し、大きなニュースとなりました。
27日には、全国の小・中・高校について春休みまでの臨時休校が要請され、
翌28日には、北海道で3月19日まで緊急事態宣言というものが、北海道知事より出され、緊張感に拍車がかかった出来事でした。
そして今、もっともホットなニュースとしては、
「新型インフルエンザ等対策特別措置法」を改正し、
新型コロナウィルスにともなうイベント等の中止を法律上要請できるようにする方針が報道されています。
「新型インフルエンザ等対策特別措置法」というのは、感染症が拡大し、国民生活・経済に重大な悪影響が生じるおそれが出てきた時に、
内閣総理大臣が「緊急事態宣言」を発令することができる、というものです。(現時点で適用された実例はないそうです)
もし、この発令がされた場合、都道府県知事は、
・住民の外出自粛
・学校、社会福祉施設、興行場(コンサート会場や映画館)、法令で定める「多数の者が利用する施設」の使用自粛
の要請が可能になります。
もし上記流れになった場合、「結婚式」は自粛対象になるのか、というところが気になるところですが、
対象になる可能性は今のところ十分にある、ということだけ覚えておいてください。
式場の動き
2月26日に政府から出された、今後2週間、スポーツ・文化、イベントの中止、延期、規模縮小の要請を受けて、
結婚式の延期やキャンセルが完全に「お客様都合」とは言えなくなったこともあり、
多くの式場は、規定のキャンセルチャージや日程変更料とは違った特別対応をする式場が増えました。
特に、日程変更に関しては、
〇月〇日までの日程に変更する場合は、変更料は基本的に無料で対応します、という式場も多いようです。
(既に納品済のものがあった場合は、そういった実費だけ頂戴する、ということですね)
※多くの式場が日程変更の期限として、秋の人気シーズンに入るまでの期間を指定している印象です。
ただし、今年はオリンピックも予定されており、オリンピック期間には、さまざまなイレギュラーが予測されるため、
ご検討中の方は慎重にご検討ください。(交通機関の乱れや、宿泊費用の高騰など)
【参考】オリンピック開会式7/24(金)~閉会式8/9(日)、パラリンピック8/25(金)~9/6(日)
ただし、もし今後、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」が改正され、
内閣総理大臣が「緊急事態宣言」を発令し、都道府県知事より、結婚式も含めた自粛の要請があった場合は、
完全に「お客様都合」ではなくなりますので、
式場側も、新郎・新婦にキャンセルチャージや日程変更料は請求できない、という流れになることも考えられます。
また、式場でも、
✔アルコール消毒液の設置
✔従業員への手洗いの指示・徹底
✔スタッフへのマスク着用
✔風邪の症状のあるスタッフの出勤禁止
✔風邪の症状のあるゲストの来館制限
など、現時点でとれる対策は最大限講じているのが現状かと思われます。
新郎・新婦の動き
2月26日に政府から出された、今後2週間、スポーツ・文化、イベントの中止、延期、規模縮小の要請を受けて、
一気に結婚式の自粛ムードが高まり、
2/26~2週間(3/11まで)の間の結婚式を予定していた新郎・新婦は一番悩まれたのではないでしょうか。
また3/10に安倍総理大臣より、緊急対応策の第2弾として、
大規模イベントなどの自粛については今後、さらに10日間程度、延長するように要請する発表があり、
3/10~3/20までの結婚式の決行を予定されていた花嫁にも、さらなる迷いが広がり始めています。
ゲストの動き
式場探しをサポートするWebサービス“Choole”と結婚式相談カウンター“gensen wedding”を運営する株式会社リクシィは、
20~50代の男女141名に対して新型コロナの影響に対する、結婚式へ列席する方々の心情調査を行っており、
プレスリリースがありましたので、引用してお伝えします。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000027297.html
今の状況下においても、「出席したい」と回答する方は8割以上にのぼり、
その理由としては、「衛生上問題ないと感じるため(47.9%)」、「式場の対応に対する安心感があるため(36.1%)」、
「感染への不安を祝いたい気持ちが上回るため(34.5%)」が多いようです。
まとめ
1組1組、結婚式の規模も、場所も、ゲスト構成も違うので、一概にどうすべきか、はやはりお伝えできないですが、
自分たちの問題だけでなく、
ゲストの方々がどうしたら安心できるのか、楽しんでもらえるのか、迷惑にならないのか、
ということが、はかりきれないまま不安を抱えているおふたり・ご家族が多いのではないでしょうか。
またこういった非常事態だからこそ、新郎・新婦や親御様との間でも、価値観の違いで悩む方もいらっしゃるかもしれません。
どうしても答えが見いだせない時には、第3者に相談してみることもオススメします。
おふたりだけでは見えずらい、式場側や世の中の動きも客観的に把握していますし、
もともと、あって当たり前である、新郎・新婦それぞれの価値観を、お話をうかがいながらすり合わせ、おふたりの未来に繋げるお手伝いをしている場所です。
事態が収束し、新郎・新婦が、不安なく幸せな結婚式や新婚旅行を迎えていただく日が少しでも早く来ることを願って。